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Klaviyo設定・使い方ガイド|EC初心者向けメール自動化

メールマーケティングを始めたいと思っても、ツールの画面が英語で、どこから手をつければいいか迷う担当者は少なくありません。Klaviyo(クラビヨ)は機能が豊富な分、初めて触れると設定項目の多さに戸惑いやすいツールです。

本記事では、Klaviyoの初期設定からShopifyとの連携、最初に作るべきメールの自動化、セグメントの分け方、料金の考え方までを初心者向けに整理します。手順に沿って進めれば、専門知識がなくても基本のメール施策を動かせるようになるはずです。「Klaviyoを入れたが何から設定すればいいかわからない」「英語の画面でフローの作り方がつかめない」といったご相談があれば、ぜひお気軽にご相談ください。▶ サービス紹介資料をダウンロードする(無料)

目次

Klaviyoとは|自社ECのメール施策で選ばれる理由

Klaviyoは、ECサイトの顧客データと連携してメールやSMSを自動で送れるマーケティングツールです。購入履歴やサイト上の行動に応じて、一人ひとりに合わせた内容を自動配信できる点が大きな特徴になっています。

自社ECでメール施策に力を入れたい事業者の間で、Klaviyoは定番の選択肢として広く使われています。とくにShopifyとの相性がよく、導入のハードルが低いことから初めてのMAツールに選ぶ事業者も多いでしょう。

一斉配信との違いは「行動に応じた自動化」

従来のメルマガは、登録者全員へ同じ内容を一斉に送る形が中心でした。Klaviyoが得意とするのは、買い手の行動を引き金にして、その人に合ったメールを自動で送り分ける配信です。

たとえば、カートに商品を入れたまま離れた買い手にだけ、後追いのメールを自動で届けられます。一斉配信では拾えなかった「あと一歩で買う人」へ的確に働きかけられる点が、売上への貢献につながります。

顧客データが自動でたまる仕組み

KlaviyoをECサイトと連携すると、顧客情報や注文データ、閲覧した商品の情報が自動で蓄積されます。この蓄積されたデータをもとに、誰にどんなメールを送るかを細かく設計できる仕組みです。

データが自動でたまるため、運用を続けるほど配信の精度は高まっていきます。手作業で名簿を管理していた頃に比べ、配信のたびにリストを作り直す手間も省けるでしょう。

Klaviyoの初期設定|アカウント作成からShopify連携までの手順

Klaviyoを使い始める最初の関門が、アカウントの作成とECサイトとの連携です。手順そのものは難しくなく、大きく分けて3つのステップで初期設定は完了します。

Shopifyを使っている場合は、アプリストアから専用アプリを入れるだけで連携の大部分が自動で進みます。連携が済むと顧客や注文のデータが同期され、メールを送る準備が整う流れです。

ステップ1:Klaviyoアカウントを作成する

まずはKlaviyoの公式サイトでアカウントを作成します。会社名やサイトのURL、送信元として使うメールアドレスなど、基本的な情報を登録するのが最初のステップです。

この段階で登録するメールアドレスは、買い手に届くメールの送信元になります。普段使っている独自ドメインのアドレスを設定しておくと、迷惑メールに振り分けられにくくなるでしょう。

ステップ2:ShopifyアプリでKlaviyoを連携する

次に、Shopifyのアプリストアから「Klaviyo: Email Marketing & SMS」をインストールします。アプリを入れてKlaviyoのアカウントと結びつけると、両者の連携が始まる仕組みです。

連携が完了すると、顧客データ・注文データ・商品データがKlaviyoへ自動で同期されます。手動でデータを移す必要がないため、初心者でもつまずかずに進められるはずです。

ステップ3:登録フォームと配信設定を整える

連携が済んだら、メルマガ登録を集めるためのフォームを設置します。Klaviyoにはポップアップ形式の登録フォームを作る機能があり、サイトに貼るだけで購読者を集め始められるでしょう。

あわせて、送信元情報や配信停止リンクといった基本の配信設定も確認しておきます。最初に土台を整えておくと、あとでメールを送る段になって慌てずに済むはずです。

まず作るべき基本のフロー|ウェルカム・カゴ落ち・サンクス

Klaviyoの自動配信は「フロー」と呼ばれ、特定の行動を引き金にメールを自動で送る仕組みです。初心者がいきなり凝った設計に挑むと挫折しやすいため、効果が出やすい基本のフローから着手するとつまずきません。

収益への貢献度が高いフローとして、ウェルカムシリーズ、カゴ落ちメール、購入後フォローの3つがよく挙げられます。まずはこの3本を整えるだけでも、メール経由の売上は目に見えて動き始めるでしょう。

フローは「トリガー・フィルター・アクション」で考える

フローの中身は、トリガー、フィルター、アクションという3つの要素で組み立てられています。トリガーは配信のきっかけ、フィルターは送る相手を絞る条件、アクションは実際に送るメールを指します。

たとえばカゴ落ちメールなら、カート投入をトリガーにし、購入を完了していない人にフィルターで絞り、リマインドのメールをアクションとして送ります。この3つの関係を押さえると、どんなフローも同じ考え方で設計できるでしょう。

ウェルカムシリーズで初回購入を後押しする

ウェルカムシリーズは、メルマガに登録した直後の買い手へ送る歓迎のメールです。ブランドの想いや人気商品を伝え、初回購入のきっかけをつくる役割を担います。

登録から数日かけて2〜3通に分けて送ると、一度で売り込むより自然に関係を築けます。最初のメールで使える割引クーポンを添えると、初回購入の後押しになりやすいでしょう。

カゴ落ちメールで離脱した買い手を呼び戻す

カゴ落ちメールは、カートに商品を入れたまま購入せずに離れた買い手へ送るリマインドです。購入をためらった理由は人それぞれですが、送料や決済方法の不安が背中を押せば解消する場合もあります。

カート投入から1時間後、24時間後といったタイミングで複数回に分けて送ると効果が高まります。1通目は商品を思い出してもらう内容に、2通目は不安をやわらげる情報を添えると、再訪問につながりやすくなるはずです。

関連記事:ECメルマガ開封率改善の実践戦略

購入後フォローでリピートの種をまく

購入後フォローは、商品を買ってくれた買い手へお礼や使い方を伝えるメールです。届いた頃を見計らって感想を尋ねたり、関連商品を案内したりすると、次の購入へ自然につながります。

初回購入から二回目につなげるこの一手が、長く買ってもらう関係づくりの起点になります。レビュー投稿のお願いを添えると、新たな買い手の判断材料も増えて一石二鳥です。

セグメントの作り方|配信を当てるための顧客の分け方

メールの効果を高める鍵は、全員に同じ内容を送らず、相手に合わせて配信を分けることです。Klaviyoのセグメント機能を使うと、購入履歴や行動をもとに買い手をグループに分けられます。

セグメントとは、一定の条件に当てはまる買い手を自動でまとめた集団のことです。条件を設定しておくと、新しく条件を満たした人が自動で加わるため、リストを手で更新する必要がありません。

まずは購入回数と最終購入日で分ける

初心者がまず取り組みやすいのは、購入回数と最終購入日を使った分け方です。一度も買っていない登録者、一度だけ買った買い手、何度も買うリピーターでは、響くメッセージが異なります。

たとえば、しばらく購入のない買い手には、再来店を促す内容を送ると効果的でしょう。リピーターには新商品をいち早く知らせるなど、関係の深さに応じて配信を変えると反応が高まります。

行動データを使って興味を読み取る

Klaviyoは、どの商品ページを見たか、どのメールを開いたかといった行動データも記録します。この行動の履歴を条件に加えると、買い手の興味により近いメールを届けられる点が強みです。

特定のカテゴリーをよく見ている買い手に、その関連商品を案内するといった配信もできます。興味に沿った内容は開封率も高まりやすく、売上への貢献度も上がるでしょう。

セグメントとリストの違いを押さえる

Klaviyoには、セグメントとよく似た「リスト」という機能もあります。リストは手動で追加した固定の名簿で、セグメントは条件で自動更新される集団という違いがあります。

メルマガ登録者の受け皿にはリストを使い、配信の出し分けにはセグメントを使うのが基本です。2つの役割を理解して使い分けると、配信の設計が一気にわかりやすくなるでしょう。

メール配信の基本操作|キャンペーンの作り方と送り方

フローが自動配信の仕組みなのに対し、特定のタイミングで手動で送るメールを「キャンペーン」と呼びます。新商品の案内やセールの告知など、その時々で伝えたい内容を届けるときに使う機能です。

キャンペーンの作成画面では、送る相手、件名、本文、配信日時を順に設定していきます。テンプレートが用意されているため、デザインの知識がなくても見栄えのよいメールを組み立てられるでしょう。

配信先を選んで件名を決める

キャンペーンを作る最初の手順は、誰に送るかを選ぶことです。あらかじめ作っておいたセグメントやリストから配信先を指定すると、狙った相手にだけメールを届けられます。

次に決めるのが、開封を左右する件名です。件名は20文字前後で要点が伝わるようにし、スマートフォンの画面で途切れない長さに収めると読まれやすくなります。

本文はテンプレートを使って組み立てる

本文は、ブロックを組み合わせるエディタで直感的に作れます。画像やボタン、テキストをドラッグして並べるだけで、コードを書かずにメールが仕上がる手軽さです。

一度作ったデザインはテンプレートとして保存し、次回以降に使い回せます。配信のたびにゼロから作る必要がなくなり、運用の手間を大きく減らせるでしょう。

送信前にテスト配信で確認する

本番配信の前には、自分宛てにテストメールを送って見え方を確認します。パソコンとスマートフォンの両方で開き、画像の崩れやリンク切れがないかを確認しておくと安心です。

送信予約をすれば、買い手が開封しやすい時間帯に合わせて自動で配信できます。過去の開封データから反応のよい時間を見つけ、配信時刻を調整すると成果が安定します。

日本語対応の実情と、初心者がつまずきやすいポイント

Klaviyoは海外発のツールのため、管理画面の表示が一部英語のままになっている箇所があります。日本語のメールは問題なく送れますが、設定画面の用語に最初は戸惑う場面もあるでしょう。

とはいえ、よく使う機能は限られているため、用語の意味を一度覚えてしまえば操作に困ることは減ります。つまずきやすいポイントを先に知っておくと、設定をスムーズに進められるはずです。

管理画面の英語表記に慣れる

フローは「Flows」、セグメントは「Segments」、キャンペーンは「Campaigns」と、主要なメニューは英語で表示されます。それぞれが何を指すかをつかめば、画面の構造は意外とシンプルです。

ブラウザの翻訳機能を併用すると、初めての画面でも内容を把握しやすくなります。最初のうちは翻訳に頼り、慣れてきたら原語のまま操作する進め方が現実的でしょう。

テンプレートの英語文面を日本語に置き換える

フローのテンプレートは英語の文面で用意されているため、そのまま使うことはできません。件名や本文を自社の言葉で日本語に書き換えてから動かす必要があります。

テンプレートは構成の見本として活用し、文章は自社ブランドのトーンに合わせて作り直します。骨組みを借りて中身を入れ替えると、ゼロから作るより早く仕上がるはずです。

設定して放置しないことが何より大切

実際にKlaviyoを運用したEC事業者の声では、フローを設定したまま放置してしまう失敗が多いといわれています。一度組んだフローも、振り返りを怠ると開封率の低下やセグメントのずれを見逃し続けてしまいます。

配信の結果を定期的に確認し、反応の悪いメールは件名や中身を見直す習慣が成果を左右します。作って終わりにせず、育てていく姿勢が成果を分ける分岐点になるでしょう。

料金プランの考え方|無料枠と有料移行の判断

初めてのツールで気になるのが費用ですが、Klaviyoは無料から始められます。一定の規模までは料金がかからないため、まずは試してから本格導入を判断できる点が安心材料でしょう。

無料枠を超えると、登録している連絡先の件数に応じて月額料金が決まる仕組みです。料金は配信数ではなく連絡先の数で変わるため、リストの規模を意識して運用する視点が求められます。

無料枠でできることを把握する

Klaviyoは、連絡先250件・メール500通までを無料で利用できます。立ち上げ期で登録者が少ないうちは、この無料枠だけで基本のフローを試せるでしょう。

無料の段階でも、フローやセグメント、キャンペーンといった主要機能はひと通り使えます。費用をかけずに使い勝手を確かめてから、有料への移行を考えられる流れです。

有料へ移るタイミングを見極める

連絡先が250件を超えて伸び始めたら、有料プランへの移行を検討する段階です。メール経由の売上が月額料金を上回っているかを基準にすると、投資の判断を誤りません。

登録者が増えるほど料金は上がるため、休眠した連絡先を整理してコストを抑える工夫も大切です。配信に反応しない連絡先を見直すと、無駄な費用を払わずに済みます。

SMSなど追加機能の費用も確認する

Klaviyoはメールに加えてSMSの配信機能も備えています。SMSはメールとは別に費用が発生するため、使うかどうかは効果と費用を見比べて判断します。

まずはメール配信で土台を固め、必要に応じてSMSを足していく順番が無理のない進め方です。最初から機能を盛り込みすぎず、成果を見ながら広げると費用対効果を保てます。

配信後の効果測定と改善|放置しないための振り返り

メールを送ったあとは、結果を数字で振り返ることが次の改善につながります。Klaviyoは開封率やクリック率、メール経由の売上といった指標を自動で集計してくれます。

数字を見ずに配信を続けると、効果の薄いメールを送り続けることになりかねません。定期的に成果を確認し、伸ばすところと直すところを切り分ける習慣が改善の起点です。

見るべき指標を3つに絞る

初心者がまず追うべき指標は、開封率、クリック率、メール経由の売上の3つです。開封率は件名の良し悪しを、クリック率は本文や導線の良し悪しを映す数字になります。

3つをまとめて見ると、どの工程に課題があるかを切り分けられます。開封率は高いのにクリックが低いなら、本文や訴求に改善の余地があると判断できるでしょう。

件名と配信時間をテストして磨く

開封率を上げたいときは、件名を2案用意して反応を比べるテストが有効です。Klaviyoには2つの件名を自動で送り分けて成果を比較する機能があり、勘に頼らず改善を進められます。

配信する時間帯も、開封率を左右する大きな要素です。買い手が反応しやすい時間を見つけて配信時刻を合わせると、同じ内容でも開封の数が変わってきます。

月次で振り返り、次の一手を決める

日々の数字に一喜一憂せず、月に一度は腰を据えて全体を振り返る場を設けます。前月と比べてどのフローが伸びたか、どのセグメントの反応が落ちたかをチェックするのが基本です。

反応の悪いフローは件名や中身を見直し、好調な施策は他の配信にも応用します。買い手の声や数字を改善に還元する流れをつくると、メール施策は着実に育っていくでしょう。

関連記事:自社ECサイトのCRM戦略

Klaviyoと他のメール配信ツールの違い

メール配信ツールは数多くあり、どれを選ぶか迷う担当者も多いはずです。Klaviyoの位置づけを他の選択肢と比べて理解すると、自社に合うかどうかを判断しやすくなります。

大きく分けると、ECに特化したツール、汎用のメール配信ツール、ECカートに付属する標準機能の3つが主な選択肢です。Klaviyoは1つ目のEC特化型にあたり、購買データを活かした配信に強みを持っています。

ECカート標準のメール機能との違い

多くのECカートには、メルマガを送る標準機能が備わっています。手軽に一斉配信できる一方で、購入履歴や行動に応じた細かな出し分けには向いていません。

標準機能で物足りなさを感じ始めたタイミングが、Klaviyoへ移る一つの目安です。買い手ごとに配信を変えたい段階に来たら、専用ツールの導入を検討するとよいでしょう。

汎用のメール配信ツールとの違い

汎用のメール配信ツールは、業種を問わず使える代わりに、EC特有のデータ連携が弱い傾向があります。Klaviyoは注文データや商品データと標準で結びつくため、設定の手間が少なく済みます。

カゴ落ちや購入後フォローのように、購買行動を起点にした配信はEC特化型ほど作りやすくなります。メール施策の主目的が売上づくりなら、EC向けに設計されたツールが有利でしょう。

自社の規模と目的で選ぶ

ツール選びで大切なのは、機能の多さではなく自社の目的に合うかどうかです。送りたいメールが一斉配信中心なら標準機能でも足り、行動に応じた自動化を目指すならKlaviyoが向いています。

立ち上げ期はまず無料枠で試し、運用が回り始めてから本格導入を判断する進め方が堅実です。規模の拡大に合わせて、必要な機能を一つずつ増やしていくと無理がありません。

開封率と到達率を高める初期設定

どれだけ良いメールを作っても、買い手の受信箱に届かなければ意味がありません。配信を始める前に、メールが迷惑メールに振り分けられないための初期設定を整えておくと安心です。

到達率を左右するのは、送信元のドメインが正しく認証されているかどうかです。設定を済ませておくと、メールが届く確率が上がり、開封や売上にもよい影響が及びます。

送信ドメインの認証を済ませる

Klaviyoでは、自社の独自ドメインを送信元として認証する設定が用意されています。認証を済ませると、メールサービス側からの信頼が高まり、迷惑メール扱いを受けにくくなります。

設定にはドメインのDNSに情報を追加する作業が必要ですが、手順は管理画面で案内されます。難しく感じる場合は、サイトの管理を任せている担当者に相談しながら進めるとよいでしょう。

登録直後の確認メールで質を保つ

メルマガ登録の際に、本当に届くアドレスかを確認する仕組みを入れると配信の質が保てます。登録直後に確認メールを送り、反応した人だけをリストに加える方法が代表的です。

届かないアドレスや関心の薄い登録者をためこむと、到達率も全体の評価も下がります。入口で質を保つひと手間が、長い目で見た配信の安定につながるでしょう。

配信頻度を適切に保つ

メールを送りすぎると、買い手の関心が薄れて配信解除や迷惑メール報告が増えます。逆に間隔が空きすぎると、店の存在を忘れられてしまいかねません。

多くの自社ECでは、週1回前後を起点に反応を見ながら頻度を調整しています。配信解除率や開封率を見ながら、買い手が負担に感じない間隔を探っていくと安定します。

関連記事:EC休眠顧客の掘り起こし施策

自社ECでKlaviyoを成果につなげる運用ステップ

機能を一度に使いこなそうとすると、設定の多さに押しつぶされてしまいます。優先順位をつけ、効果の出やすいところから順に手を広げるのが近道です。

運用は、土台づくり、基本フローの設置、配信の改善という順に進めるとつまずきにくくなります。各段階で数字を確かめながら次へ進む姿勢が、着実な成長を支えるでしょう。

ステップ1:連携と登録フォームで土台を作る

最初に取り組むのは、ECサイトとの連携と登録フォームの設置です。データが流れ込む仕組みと購読者を集める入口が整って初めて、メール施策の土台ができあがります。

この段階では凝った設計に手を出さず、確実にデータがたまる状態を作ることに集中します。土台が安定していないまま配信を始めると、あとで設定をやり直す手間が生じかねません。

ステップ2:基本3フローを設置する

土台が整ったら、ウェルカム・カゴ落ち・購入後フォローの3つのフローを設置します。この3本は収益への貢献度が高く、初心者が最初に成果を実感しやすい施策です。

テンプレートを下敷きに、自社の言葉へ書き換えてから動かすと早く立ち上がります。3フローが回り始めると、メール経由の売上が自動で積み上がる手応えを得られるでしょう。

ステップ3:セグメント配信と改善に広げる

基本フローが動き出したら、セグメントを使った手動配信や効果測定に進みます。購入回数や興味で買い手を分け、相手に合った内容を届ける段階へ広げていきます。

配信の数字を月次で振り返り、件名や中身を磨きながら精度を高めていくのが王道です。小さな改善を積み重ねると、メール施策は自社ECの安定した売上源へと育っていきます。

関連記事:EC会員ランク・ポイント制度の設計方法

Klaviyo運用でよくあるトラブルと対処

運用を始めると、思わぬところでつまずく場面も出てきます。よくあるトラブルを先に知っておくと、慌てずに対処でき、施策を止めずに進められます。

多くのトラブルは、設定の見落としか、配信の質の管理不足に原因があります。起こりやすい事例とその対処を押さえると、安定した運用につなげられるはずです。

メールが届かない・迷惑メールに入る

送ったメールが届かない場合、まず疑うべきは送信ドメインの認証設定です。認証が済んでいないと、メールサービス側に信頼されず迷惑メールへ振り分けられやすくなります。

あわせて、反応の薄い連絡先をためこんでいないかも確認します。届かないアドレスを整理し、認証を整えるだけで、到達率は大きく改善する場合があります。

フローが動かない・二重に送られる

設定したフローが動かないときは、トリガーやフィルターの条件を見直します。条件が厳しすぎて誰にも当てはまっていない、あるいは公開設定になっていない例が少なくありません。

逆に、似たフローを複数作ると同じ買い手に重複してメールが届くこともあります。フローどうしの条件が重なっていないかを点検し、役割を整理すると防げるでしょう。

配信解除が増えてきた

配信解除が目立ってきたら、頻度か内容のどちらかに原因がある場合がほとんどです。送る回数が多すぎないか、買い手にとって価値のある内容になっているかを振り返ります。

解除率が高いセグメントを特定し、そこへの配信を見直すと改善の糸口がつかめます。一方的な売り込みを減らし、役立つ情報を交ぜると、解除の流れは落ち着いていきます。

ポップアップやSMSなど周辺機能の使いどころ

Klaviyoはメール配信だけでなく、購読者を増やす仕組みや別の連絡手段も備えています。最初から全部を使う必要はありませんが、使いどころを知っておくと施策の幅が広がります。

周辺機能は、メール施策の土台が固まってから少しずつ足すのが無理のない進め方です。効果を見ながら一つずつ取り入れると、運用が複雑になりすぎずに済むでしょう。

ポップアップフォームで購読者を増やす

メール施策の成果は、配信先となる購読者の数に大きく左右されます。Klaviyoのポップアップフォームを使うと、サイト訪問者に登録を促し、リストを着実に増やせる点が魅力です。

初回登録で使えるクーポンを提示すると、登録率が上がりやすくなります。表示するタイミングや頻度を調整し、買い物の邪魔にならない見せ方にすると効果が安定するでしょう。

SMSは緊急性の高い案内に絞る

SMSはメールより開封されやすい一方、送りすぎると煩わしく感じられます。在庫の再入荷や限定セールの開始など、すぐ伝えたい案内に絞って使うのが効果的です。

メールで関係を築き、ここぞという場面でSMSを添える組み合わせが現実的でしょう。費用も別にかかるため、効果の高い場面を見極めて使うと無駄が出ません。

レビュー収集との連携で信頼を高める

購入後フォローのメールにレビュー投稿の依頼を組み込むと、口コミが集まりやすくなります。集まったレビューは、新たな買い手が購入を判断する後押しになるはずです。

レビュー収集の機能や外部ツールと連携させると、依頼から掲載までの流れを自動化できます。配信と口コミづくりを結びつけると、売上と信頼の両方を同時に育てられるでしょう。

成果が出ているKlaviyo運用の共通点

同じKlaviyoを使っても、成果が出る事業者とそうでない事業者に分かれます。うまくいっている運用にはいくつかの共通点があり、初心者でもまねできるものばかりです。

共通するのは、欲張らずに基本を徹底し、数字を見て改善を続ける姿勢です。特別な裏技ではなく、当たり前の運用を地道に回すことが成果につながっています。

基本フローを丁寧に作り込んでいる

成果を出している事業者は、奇をてらわず基本の3フローを丁寧に仕上げています。ウェルカム・カゴ落ち・購入後フォローの中身を自社らしく磨き、買い手に響く内容へ仕上げている点が共通します。

一通ごとの件名や本文を見直し、テンプレートのまま放置していない点も共通します。基本に手を抜かない積み重ねが、メール経由の安定した売上を生んでいるでしょう。

配信の数字を見て改善を続けている

うまくいく運用は、配信したら終わりにせず、必ず数字を振り返っています。開封率やクリック率を確認し、反応の悪いメールを見つけては手を入れる地道な作業を欠かしません。

改善のサイクルを止めないことが、競合と差をつける一番の近道です。地味でも振り返りを続ける事業者ほど、メール施策の成果を着実に伸ばしています。

買い手目線で価値ある内容を送っている

反応のよい配信は、売り込みばかりでなく買い手の役に立つ情報を交ぜています。商品の使い方やお得な情報など、受け取って嬉しい内容が信頼を育てます。

送り手の都合ではなく、読む人の立場で内容を考える姿勢が成果を分けます。価値ある情報を届け続けると、買い手は配信を楽しみに待ってくれるようになるでしょう。

導入前に準備しておくとスムーズなこと

Klaviyoの設定をスムーズに進めるには、触り始める前の準備が効いてきます。あらかじめ手元にそろえておく情報を整理しておくと、設定の途中で手が止まりません。

準備といっても特別なものは要らず、送信元の情報やメールの方針を決めておく程度で十分です。土台となる方針を先に固めておくと、設定の判断に迷う場面が減るでしょう。

送信元の情報と独自ドメインを用意する

メールの送信元に使うアドレスは、独自ドメインのものを用意しておくと安心です。フリーメールのアドレスは迷惑メールに振り分けられやすく、到達率の面で不利になりがちです。

サイトで使っているドメインのメールアドレスを送信元に設定すると、信頼性が高まります。ドメインの管理情報にアクセスできる状態にしておくと、認証設定もスムーズに進められるでしょう。

配信の目的とゴールを決めておく

設定に入る前に、メール施策で何を達成したいかをはっきりさせておきます。初回購入を増やしたいのか、リピートを伸ばしたいのかで、力を入れるフローが変わってきます。

ゴールが定まると、最初に作るべきフローや測るべき数字が自然に見えてきます。目的があいまいなまま設定を始めると、配信の方向性がぶれてしまいがちです。

既存の顧客リストを整理しておく

すでにメールアドレスを集めている場合は、連携前にリストを整理しておくと安心です。重複や明らかに無効なアドレスを取り除くと、移行後の配信品質が保てます。

集めた経緯がはっきりしないアドレスは、同意の有無を確認してから移すと安全です。入口でリストの質を整えておくと、運用開始後のトラブルを避けられるでしょう。

メールデザインと文章で気をつけたいポイント

Klaviyoの操作に慣れてきたら、メールそのものの質にも目を向けたいところです。届いたメールが読みやすく、行動につながる作りになっているかが成果を左右します。

デザインや文章に凝りすぎる必要はありませんが、基本を押さえると反応が変わります。買い手がスマートフォンで快適に読めることを前提に組み立てると、開封後の離脱を防げるでしょう。

スマートフォンでの見やすさを優先する

多くの買い手は、メールをスマートフォンの小さな画面で読んでいます。横幅いっぱいの大きな画像や小さすぎる文字は、読みづらさにつながり離脱の原因になります。

1カラムのすっきりした構成にし、文字は十分な大きさを確保します。指でタップしやすいボタンを置くと、購入ページへの導線も自然に仕上がるはずです。

伝えたいことを一通に一つに絞る

1通のメールにあれもこれも詰め込むと、買い手はどこを見ればよいか迷います。新商品の案内ならその一点に絞り、伝えたい行動を明確にすると反応が高まるはずです。

情報を盛り込みすぎず、一番伝えたいメッセージを目立たせる作りが効果的です。読む人が迷わず次の行動に進める設計を心がけると、クリック率も上がってくるでしょう。

行動を促すボタンをわかりやすく置く

メールの目的は読ませることではなく、買い手に次の行動を取ってもらうことです。商品ページやクーポン利用へ進むボタンを、目に入りやすい位置にはっきり配置します。

ボタンの文言は「詳しく見る」「今すぐ使う」など、押した先がわかる言葉にします。何をすればよいかが一目で伝わると、買い手は迷わず行動に移してくれるでしょう。

Klaviyo導入で期待できる効果と現実的な見通し

新しいツールを導入するとき、どれくらいの効果が見込めるかは気になるところです。Klaviyoは自動配信の仕組みが整っているため、運用を続けるほどメール経由の売上が積み上がりやすくなります。

ただし、入れただけで自動的に成果が出るわけではない点には注意が必要です。フローの作り込みと継続的な改善があって初めて、ツールの力が売上として返ってきます。

自動化で生まれる時間を施策に回せる

カゴ落ちや購入後フォローを自動化すると、毎回手で送る手間がなくなります。空いた時間を、商品企画や配信内容の改善といった本来注力すべき仕事に振り向けられる点が利点です。

少人数で運営する自社ECほど、自動化による時間の節約は大きな意味を持ちます。人手をかけずに売上を生む導線が整うと、事業全体の効率が高まっていくでしょう。

効果は段階的に表れると考える

メール施策の効果は、導入直後に一気に表れるものではありません。基本フローが回り始めて数か月かけて、リピートや客単価の改善という形で少しずつ積み上がります。

短期の数字だけで判断せず、腰を据えて運用を続ける姿勢が成果につながります。焦らずに改善を重ねると、メールは安定した売上の柱へと育っていくでしょう。

過度な期待より着実な運用を重ねる

導入前に成果を大きく見込みすぎると、初期の伸び悩みで手が止まりがちです。最初は無料枠で小さく試し、手応えを確かめながら広げる進め方が現実的でしょう。

地道な配信と振り返りの積み重ねが、結果として大きな差を生みます。背伸びをせず、自社の規模に合った運用を続けることが成功への近道です。

他のチャネルとKlaviyoを組み合わせる視点

メール施策は単体で完結させず、他の集客チャネルと組み合わせると効果が高まります。Klaviyoで集めた顧客データは、広告やSNSの施策とつなげることで活きてきます。

自社ECの売上は、新規集客とリピート育成の両輪で伸びていきます。Klaviyoが担うのはリピートの土台づくりであり、入口の集客と役割を分けて考えると全体像がつかめるでしょう。

SNSや広告で集めた人をメールにつなぐ

SNSや広告で初めて訪れた人の多くは、その場では購入に至りません。登録フォームでメールアドレスを受け取り、その後の配信で関係を育てると、購入までの距離が縮まります。

広告で集客した人をメールリストに迎え入れる流れを作ると、一度きりの接点で終わりません。チャネルをまたいで買い手とつながり続ける設計が、費用対効果を高めてくれるでしょう。

LINEとメールの役割を分ける

国内ではLINEを併用する自社ECも増えていますが、メールと役割を分けると両方が活きます。LINEは即時性のある短い案内に、メールはじっくり読ませる情報に向いています。

同じ内容を両方に流すのではなく、それぞれの強みに合わせて使い分けるのが得策です。チャネルごとの特性を踏まえて配信を設計すると、買い手に負担をかけずに接点を増やせます。

顧客データを一元的に活かす

Klaviyoにたまった購買データは、メール以外の施策の精度も高めてくれます。よく買う商品や購入の周期がわかれば、広告の出し分けや商品企画にも応用できます。

データを配信のためだけに閉じ込めず、事業全体の判断材料として活かす視点が大切です。顧客理解を深める基盤としてKlaviyoを位置づけると、施策の幅が大きく広がるでしょう。

小さく始めて徐々に連携を広げる

複数のチャネルを一度に連携しようとすると、運用が複雑になって手が回らなくなります。まずはメール施策を軌道に乗せ、安定してから次のチャネルを足す順番が無理のない進め方です。

一つの施策が回り始めてから次へ広げると、それぞれの効果を見極めながら進められます。焦らず段階を踏むことで、買い手にとっても押しつけがましくない接点づくりができるでしょう。

チャネルを増やすほど、買い手の情報はKlaviyoに集まり、配信の精度も上がっていきます。連携の輪を少しずつ広げると、メールを起点にした顧客との関係はより強くなるでしょう。

一つひとつの接点を丁寧に設計する積み重ねが、自社ECのファンを育てる土台になります。こうした地道な運用を続ける事業者ほど、メールという資産を長く活かし続けています。

Q:Klaviyoは初心者でも使いこなせますか?
A:最初に覚える機能を絞れば、専門知識がなくても運用を始められます。まずはShopifyとの連携を済ませ、ウェルカム・カゴ落ち・購入後フォローの3つのフローを設置するところから着手するのが近道です。管理画面は一部英語ですが、よく使うメニューの意味を覚えてしまえば操作に困る場面は減っていきます。

Q:Klaviyoは無料で使えますか?
A:連絡先250件・メール500通までは無料で利用できます。立ち上げ期で登録者が少ないうちは、無料枠だけで基本のフローやセグメントを試せます。連絡先が増えてきたら、メール経由の売上が月額料金を上回っているかを基準に有料への移行を判断するとよいでしょう。

Q:まず最初に設定すべきフローはどれですか?
A:収益への貢献度が高いウェルカムシリーズ、カゴ落ちメール、購入後フォローの3つから始めるのがおすすめです。とくにカゴ落ちメールは、あと一歩で購入する買い手を呼び戻せるため、最初に効果を実感しやすい施策です。テンプレートを下敷きに、文面を日本語で自社らしく書き換えてから動かします。

Q:管理画面が英語で操作に不安があります。日本語で使えますか?
A:配信するメール自体は日本語で問題なく作成・送信できます。管理画面の表示は一部が英語のままですが、フローやセグメントなど主要メニューの意味を覚えれば操作に支障はありません。慣れるまではブラウザの翻訳機能を併用すると、初めての画面でも内容を把握しながら進められるでしょう。

Q:フローを設定したのに成果が出ません。何を見直せばよいですか?
A:運用者の声で多いのは、フローを設定したまま放置してしまう失敗です。開封率やクリック率を確認し、反応の悪いメールは件名や本文を見直す習慣を持つと効果的です。トリガーやフィルターの条件が厳しすぎて配信が届いていないケースもあるため、条件設定もあわせて点検すると改善の糸口がつかめます。

まとめ

Klaviyoは、ShopifyなどのECサイトと連携し、買い手の行動に合わせてメールを自動配信できるツールです。初期設定と基本3フローの設置から始め、セグメント配信と数字での振り返りへ広げると、初心者でも着実に成果へつなげられます。

管理画面の英語表記や設定して放置する失敗に注意し、買い手目線で価値ある内容を送り続ける姿勢が成果を分けます。「Klaviyoの設定が英語でつまずいている」「フローを作ったが売上につながらない」といったご相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。TSUMUGUでは、自社ECのメール施策の設計から運用改善まで伴走します。→ まずは相談する(無料)

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