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楽天メルマガ(R-Mail)の活用方法|開封率を高めてリピーターを育てる運用術

楽天市場で安定した売上を作るには、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客をリピーターへ育てることが欠かせません。そのための有力な手段の一つが、楽天市場のメールマーケティング機能「楽天メルマガ(R-Mail)」です。

低コストで既存顧客に直接アプローチできるR-Mailは、正しく運用すれば着実に売上の底上げにつながるツールです。一方で、ただ配信するだけでは開封されず成果が出ないケースも少なくありません。

「楽天メルマガを配信しているが開封率が低く効果が出ない」「メルマガをどう設計すればリピーターにつながるかわからない」といったご相談があれば、ぜひお気軽にご相談ください。▶ サービス紹介資料をダウンロードする(無料)

目次

楽天メルマガ(R-Mail)とは

楽天メルマガ(R-Mail)とは、楽天市場の出店者向け管理システム「RMS(楽天マーチャントサーバー)」から利用できるメールマーケティング機能です。自社ショップのメルマガ会員に対して、商品情報やキャンペーン告知、セール案内などをダイレクトに配信できます。

一般的なメール配信サービスとは異なり、楽天市場のプラットフォーム内に組み込まれているため、顧客の購入履歴や購入回数をもとにセグメントを絞って配信できる点が大きな特徴です。すでに楽天市場で商品を購入したことのある顧客に向けて送るため、完全な新規顧客へのアプローチと比べてコンバージョンしやすいという利点があります。

楽天市場でショップを運営していれば、RMSの申し込み手続きを経るだけでR-Mailを使い始められます。初期費用は発生せず、配信数に応じた従量課金制なので、小規模ショップでもハードルなく始められるツールです。

なぜ楽天メルマガが重要なのか

新規顧客を獲得するためには、RPP広告の運用や商品ページの最適化など多くの施策が必要で、コストも時間もかかります。それに対してメルマガは、すでに自店舗を知っていて購入経験のある顧客へのアプローチです。ブランドや商品に対する信頼感がある分、購入に至るハードルは新規顧客よりも低くなります。

EC事業において、新規顧客の獲得コストはリピーターの維持コストの5倍以上かかるといわれています。メルマガを通じてリピート購入を促進することは、広告費を抑えながら売上を伸ばすための合理的な戦略です。特に楽天市場は、サンキュークーポンやお買い物マラソンなどイベントが多いモールであり、そのタイミングに合わせたメルマガ配信が効果を発揮しやすい環境といえます。

楽天メルマガ(R-Mail)のメールの種類と特徴

R-Mailで配信できるメールにはいくつかの種類があります。それぞれデザインの自由度や対応デバイスが異なるため、目的やターゲットに合わせて選択することが重要です。

PCテキストメール

PCテキストメールは、画像を使わずテキストのみで構成されたシンプルなメール形式です。作成の手間が最も少なく、デザインの知識がなくても配信できます。テキストのみのため画像読み込みエラーが起きないという安定性はありますが、視覚的な訴求力は低くなります。

HTMLが苦手な担当者がメルマガを始めたい場合や、テキスト情報が主体のコンテンツ(例:お知らせ・お礼文)には適しています。ただし、スマートフォン利用者が多い現代では、視覚的に訴求力のあるHTML形式やレスポンシブ形式のほうが成果を出しやすい傾向があります。

HTMLメール(PC向け)

HTMLメールはPC向けに配信するHTML形式のメールです。画像・バナー・ボタン・色・フォントなどを自由にデザインできるため、視覚的に訴求力のあるメールを作成できます。商品の魅力を画像で伝えたい場合や、セール告知で視線を引くビジュアルを使いたい場合に有効です。

ただし、HTML知識が必要なこと、画像が多すぎると迷惑メールと判定されるリスクがあることには注意が必要です。またPC向けのレイアウトはスマートフォンでは見づらくなる可能性があるため、モバイル利用者が多い場合はレスポンシブメールを選ぶほうが適切です。

モバイルHTMLメール

モバイルHTMLメールは、スマートフォン向けに最適化されたHTML形式のメールです。画像やデザインを活かしながら、スマートフォンの小さい画面でも読みやすいレイアウトで配信できます。

楽天市場はスマートフォンからのアクセスが多くを占めるため、モバイル最適化は重要な視点です。ただし現在は後述するレスポンシブメールが主流になりつつあり、PC・スマホ両対応のレスポンシブメールを選ぶ店舗が増えています。

レスポンシブメール

レスポンシブメールは、PC・スマートフォン・タブレットのすべてのデバイスに自動対応するHTML形式のメールです。1通のメールを作成するだけで、閲覧デバイスに合わせてレイアウトが自動調整されます。PC用とモバイル用を別々に作成する手間が省けるため、運用効率が高いのが特徴です。

デバイス別に作成・管理する工数を減らしながら、どのデバイスでも見やすいメールを届けられるレスポンシブメールは、現時点でR-Mailの中で最も推奨できる形式です。初めてHTMLメールに取り組む店舗も、レスポンシブメールから始めることをおすすめします。

楽天メルマガの料金体系と無料配信枠の条件

楽天メルマガ(R-Mail)の料金は、1通あたり1円(税別)です。月額の基本料金は発生せず、配信した通数だけ費用がかかる従量課金制です。仮に1,000名の会員に1回配信すれば1,000円、5,000名なら5,000円という計算になります。

1回あたりの費用は小さく見えますが、会員数が多くなるにつれて配信コストも増加します。配信頻度が高すぎると費用が積み上がるため、効果のある配信を厳選することがコスト管理の観点からも重要です。

週1回の無料配信枠について

R-Mailには、条件を満たすユーザーに対して週1回無料で配信できる枠が設けられています。無料配信の対象となるのは、以下の2つの条件に当てはまるユーザーです。

①6ヶ月以内にメールへの反応(開封・クリック)があったユーザー、②メルマガ購読開始から3ヶ月以内のユーザー、この2条件のいずれかを満たすユーザーには無料で配信できます。

つまり、反応率の高いアクティブなユーザーや購読を始めたばかりのユーザーへの配信は費用がかかりません。新規購読者はメルマガへの関心が高い時期なので、購読開始3ヶ月間を最大限に活用した密なコミュニケーション戦略が有効です。

コストを抑えながら効果を高めるには

配信費用を最小限に抑えるためには、全会員への一斉配信ではなく、セグメントを絞った配信を基本とすることが大切です。反応率の低い休眠顧客への無差別配信はコストの無駄になりかねません。反応が見込めるアクティブな会員や、購入後一定期間内の顧客に絞って配信するほうが費用対効果は高くなります。

また、無料枠の対象ユーザーを積極的に活用することで、実質的な配信コストを抑えることができます。アクティブなユーザーほど購入意欲も高いため、無料枠内でリピート購入を促進する施策を集中させるのが効率的な戦略です。

楽天メルマガ配信設定の基本的な手順

R-Mailを使いこなすために、まずRMSでの配信設定の基本的な流れを理解しておきましょう。大きく「リスト条件の設定」→「本文作成」→「配信設定」の3ステップで進めます。

RMSへのログインとR-Mail申し込み

R-Mailは利用開始にあたって事前申し込みが必要です。RMSにログインし、「メール・SNSマーケティング」メニューから申し込み手続きを行います。審査は数日で完了し、承認後に配信機能が利用できるようになります。

申し込み時にはショップ情報や配信目的などの入力が求められます。すでにR-Mailを利用中であれば、この手続きは不要です。利用中かどうかはRMSのメールマーケティングメニューで確認できます。

配信リストの条件設定

RMSの「メール・SNSマーケティング」→「メルマガ配信」→「リスト条件一覧・登録/削除」から配信リストを設定します。条件設定では、購入期間・購入回数・購入商品・購入金額などの絞り込み条件を組み合わせることが可能です。

例えば「過去30日以内に購入した顧客」「購入回数2回以上の顧客」「特定商品を購入した顧客」といった条件でリストを作成できます。目的に応じた細かいセグメントを事前に設定しておくことで、配信のたびに条件を組み直す手間が省けます。

メール本文の作成

本文作成は「メール本文編集」から行います。メール種別(テキスト・HTML・レスポンシブなど)を選択し、件名・本文・画像(HTML形式の場合)を設定します。件名はメルマガの開封率に直結する最重要項目なので、慎重に設計することが大切です。

HTMLメールやレスポンシブメールを作成する場合は、専用のエディタを使うか、HTMLコードを直接入力します。画像は楽天の画像フォルダにアップロードしたものを使用します。本文の完成後はプレビュー機能で表示確認を必ず行いましょう。

配信日時と対象の設定

配信設定では、配信日時・配信リスト・配信形式を指定します。即時配信のほか、予約配信(日時指定)も可能なため、イベント前夜や週末の朝など効果的な時間帯に合わせた配信スケジュールを組むことができます。

設定が完了したら最終確認を行い、配信を実行します。配信後はR-Karteなどの分析ツールで開封率・クリック率・コンバージョン率を確認し、次回の改善に活かす流れを作ることが重要です。

開封率を上げる件名の作り方

メルマガの成否を大きく左右するのが件名です。どれだけ優れた本文を作成しても、開封してもらえなければ意味がありません。楽天メルマガの開封率を上げるために、件名作成の基本を押さえておきましょう。

件名の基本的な長さと構成

件名は30文字前後を目安にまとめることが推奨されています。特に冒頭の14〜15文字が、受信ボックスで表示されるプレビュー部分に相当するため、最も重要な情報をここに凝縮することが大切です。

スマートフォンでの受信ボックスは表示できる文字数が限られており、長すぎる件名は途中で切れてしまいます。「何が届いたか」が一目でわかる件名を冒頭に置く意識が重要です。

開封率が上がる件名の要素

開封率を高める件名には、いくつかの共通要素があります。まず「緊急性・期限感」を演出することが効果的です。「本日23:59まで」「残り3日」「今週末限定」のように、期限を明示することで開封を促す心理的効果が生まれます。

次に「数字の活用」も有効です。「全品30%オフ」「送料無料+200円クーポン」「先着100名様」のように具体的な数字を盛り込むことで、メリットが明確に伝わりやすくなります。また「新発売」「限定」「再入荷」「特別価格」などのキラーワードも、受信者の視線を引き付ける効果があります。

セグメント別に件名を変える

全顧客に同じ件名を送るのではなく、セグメントに応じた件名に変えることで開封率は大きく改善します。例えば「ヘビーユーザー限定の特別クーポン」「〇〇(購入商品名)と合わせてご好評の新商品のご案内」のように、個別性・関連性の高い件名は受信者にとって「自分への情報」として受け取られやすくなります。

完全な個別化は難しくても、「購入者向け」「会員限定」「リピーター様へ」といった言葉を件名に加えるだけで、受信者に特別感を与えることができます。件名の書き方一つで開封率に大きな差が生まれるため、A/Bテストで効果を検証する姿勢が成果につながります。

避けるべき件名のパターン

一方で、開封率を下げてしまう件名のパターンも存在します。「お知らせ」「ショップからのご連絡」「メルマガ第〇号」のように内容が伝わらない件名は、受信者に開封するメリットを感じさせられません。

また、「絶対」「必ず」「無条件」「100%」などの誇大表現や、「!!!」を多用した過剰な演出は、迷惑メールと誤認されるリスクがあるため避けましょう。件名は「お客様に開封してもらいたい情報を、正確かつ魅力的に伝えるもの」という基本に立ち返ることが大切です。

クリック率を高める本文の構成とポイント

開封してもらった後は、本文を読んでクリックまで導くことが次の課題です。メルマガ全体の平均クリック率は2〜3%程度とされており、この数値を超えるためには本文設計にも工夫が必要です。

ファーストビューにお得情報を置く

メルマガ本文のファーストビュー(開封直後に見える範囲)には、最も重要なお得情報を置くことが鉄則です。「今だけ〇円オフクーポン」「〇日まで送料無料」など、すぐに価値がわかる情報が最初に目に入ることで、スクロールを続けてもらいやすくなります。

ファーストビューにリンク(商品ページや特集ページへのCTAボタン)を配置することも重要です。途中まで読んで離脱してしまう受信者にも、最初のCTAでクリックの機会を提供できます。

1メール1テーマの原則

1通のメルマガに多くの情報を詰め込みすぎると、受信者はどこに注目すれば良いかわからなくなり、結果として何もクリックせず離脱してしまいます。「1メール1テーマ」を原則として、伝えたいことを1点に絞り込むことがクリック率向上につながります。

例えば「新商品紹介」「キャンペーン告知」「在庫僅少商品のリマインド」のように、毎回テーマを一つに絞ってシンプルに構成することで、受信者の行動を誘導しやすくなります。複数の情報を伝えたい場合は、優先度の高いものを冒頭に置き、詳細はリンク先に誘導する構成が有効です。

画像のALTテキストとリンク設置

HTMLメールで画像を使う場合、画像が読み込まれなかった際に表示されるALTテキストを必ず設定しましょう。ALTテキストがないと画像ブロック時に空白になり、何も伝わらないメールになってしまいます。

また、画像にはリンクを設置することを忘れずに。バナー画像をクリックしたときに商品ページや特集ページへ遷移するよう設定しておくと、テキストリンクと画像リンクの両方で誘導できるため、クリック率の改善が見込めます。

クリックインセンティブ機能の活用

R-Mailにはクリックインセンティブという機能があります。メルマガ内の特定URLをクリックしたユーザーに楽天ポイントを付与できる機能で、受信者にクリックする動機を与えることができます。付与するポイントは自社負担ですが、クリック率の向上と商品ページへの誘導促進に効果的です。

1通のメルマガに設定できるクリックインセンティブは1つで、送信日から7日以内にURLをクリックしたユーザーにポイントが付与されます。新商品のローンチ時やセール告知など、特に集客したいタイミングで戦略的に活用することをおすすめします。

セグメント配信で成果を最大化する

楽天メルマガの最大の強みの一つが、顧客データに基づくセグメント配信です。全会員に同じ内容を一斉送信するよりも、適切なセグメントに絞って関連性の高いコンテンツを配信するほうが、開封率・クリック率・CVRのすべてで高い成果が期待できます。

活用できるセグメント条件

R-Mailで設定できる主なセグメント条件には以下のものがあります。購入回数(1回・2〜4回・5回以上など)、購入金額(累計・直近購入金額)、購入期間(直近30日・60日・90日以内など)、購入商品(特定のカテゴリや商品を購入した顧客)などで絞り込みが可能です。

これらの条件を組み合わせることで、「直近60日以内に購入していない顧客」(休眠顧客)や「2回以上購入しているロイヤルカスタマー」「特定商品の購入者」など、細かい属性に合わせたリストを作成できます。

購入回数別のアプローチ

セグメント配信において、購入回数は特に重要な軸です。初回購入者(1回購入)には2回目購入を促すサンキュークーポンや、「初めてご購入いただいたお客様へ」というパーソナルな訴求が有効です。このF2転換(2回目購入率の向上)は、LTV最大化の観点で最も効果が高い施策の一つとされています。

2〜4回購入の中頻度顧客には、購入履歴に関連した商品の案内や、まとめ買い特典、定期購入への誘導が効果的です。5回以上のロイヤルカスタマーには、限定セールや先行案内、会員特典など「特別扱い感」を演出した訴求が有効です。購入回数に応じたシナリオを設計することで、顧客育成のサイクルが生まれます。

休眠顧客への復活施策

過去に購入実績があるものの、直近3〜6ヶ月間購入がない休眠顧客も、セグメント配信の重要なターゲットです。休眠顧客に対しては「久しぶりのご来店ありがとうキャンペーン」「再購入限定クーポン」「あなたにおすすめの新商品」のような、復帰のきっかけとなるオファーが効果的です。

ただし、休眠期間が長い顧客ほど反応率は下がります。一定の基準(例:1年以上購入なし)を超えた顧客へのメルマガ配信はコスト対効果が低くなるため、定期的にリストを見直してアクティブな顧客への配信に集中させる判断も必要です。

消耗品の使い切りタイミングを狙ったリマインド配信

食品・美容品・日用品など消耗品を扱うショップにとって特に有効なのが、購入後の使い切りタイミングを想定したリマインド配信です。例えば「〇〇をご購入いただいてから30日が経過しました。在庫が少なくなってきた頃ではないでしょうか」というアプローチは、タイミングの一致が購入意欲を引き出します。

RMSの購入日付条件を活用すれば、「〇〇商品を購入してから30日経過した顧客」というリストを作成してリマインドメールを配信することができます。商品の特性(消費サイクル)を把握した上でリマインドのタイミングを設計することが、このアプローチを成功させる鍵です。

イベント・セールと連動した配信戦略

楽天市場はお買い物マラソン・スーパーSALE・楽天スーパーポイントアップなど、大型イベントが定期的に開催されるモールです。これらのイベントと連動したメルマガ配信は、単独でのメルマガ配信と比較して高いレスポンスが期待できます。

イベント前・中・後の3段階配信

イベント関連のメルマガ配信は「前・中・後」の3段階で設計することが有効です。イベント前のウォームアップ配信では、「まもなく開始!事前にチェックしておきたいおすすめ商品」のように注目商品のプレビューや、「エントリーはお済みですか?」といったイベント参加を促す内容が効果的です。

イベント期間中の配信では、「残りポイント〇倍は今日まで」「カートに入れたままになっていませんか?」など、緊急性と背中を押す訴求が有効です。イベント終了後は「セール終了のお知らせ・次回予告」「お買い物の感謝クーポン」でアフターフォローを行い、次のリピート購入につなげます。

お買い物マラソンへの連動活用

お買い物マラソン期間中は、購入店舗数に応じてポイント倍率が上がる仕組みがあります。このメカニズムを活用し、「まだ〇店舗の購入でポイント〇倍!当店でまとめてお得に」という訴求ができます。マラソン開始前日や初日に配信することで、参加のきっかけを作ることができます。

また、マラソン終了間際の「最後の後押しメール」も購買を促進する効果があります。「本日23:59でマラソン終了です」というメールは、購入を迷っていた顧客の意思決定を後押しします。

スーパーSALE時の配信設計

楽天スーパーSALEは年2回開催される楽天最大級のセールイベントです。セール期間前後でメルマガの内容と配信タイミングを変えることで、効果を最大化できます。セール開始1週間前からティザー配信(予告)を行い、受信者の期待感を高めておくことが有効です。

セール期間中はポイントアップや割引率など、具体的な数字を前面に出した訴求が効果的です。スーパーSALEはユーザー自身も楽天からプッシュ通知を受け取っているため、メルマガでは「他店にはない自店舗ならではのお得情報」を差別化ポイントとして打ち出す工夫が重要です。

配信タイミングの最適化

メルマガの配信タイミングは、ターゲット層の行動パターンに合わせることが基本です。ターゲットが主婦層であれば、家事の手が空く午前10〜11時や、子どもの就寝後の夜21〜22時が効果的とされています。

ビジネスパーソン向けの商品を扱う場合は、通勤時間帯(7〜8時)・お昼休憩(12〜13時)・退勤後(19〜21時)がスマートフォンを触る時間帯として有効です。自社のターゲット層を明確にし、データを蓄積しながら最適な配信時間帯を見つけていくことが重要です。

フォローメールでアフターケアを強化する

R-Mailは通常のメルマガ配信だけでなく、注文後のフォローメール(受注確認後に送るサンキューメールや発送後のアフターケアメール)にも活用できます。購入後の顧客体験を充実させることで、リピート購入とレビュー投稿の促進につながります。

注文後サンキューメールの活用

注文を受けた顧客に送るサンキューメールは、顧客満足度を高める最初の接点です。「この度はご注文いただきありがとうございます」という感謝の言葉に加え、商品の使い方・お手入れ方法・よくある質問への回答などを盛り込むことで、商品受取前から好印象を与えられます。

サンキューメールにサンキュークーポン(2回目以降の購入に使えるクーポン)を同封することも、F2転換率の向上に効果的です。「次回のお買い物に使える〇〇円引きクーポンをご用意しました」という一文が、次回購入の動機づけになります。

発送後フォローメールの設計

商品発送後に送るフォローメールは、商品到着後1〜2週間を目安に配信するのが一般的です。「商品はお手元に届きましたか?」という確認に加え、使い方のアドバイスや関連商品の紹介を入れることで、購入体験を高めながら次の購入へとつなげることができます。

楽天市場ではフォローメールに受注関連メールを使うことが多いですが、R-Mailとの組み合わせも有効です。発送後一定期間を置いた顧客(「30日以内に購入・その後購入なし」セグメント)にフォローメールを配信することで、継続的な関係構築が可能になります。なお、受注関連メールは商品発送後3週間以内の送信が楽天ガイドラインで定められているため、タイミングに注意してください。

効果測定と改善サイクルの回し方

メルマガは配信して終わりではありません。配信した後に効果を測定し、改善を繰り返すことで成果は徐々に積み上がっていきます。効果測定の基本的な指標と確認方法を押さえておきましょう。

確認すべき主要指標

楽天メルマガの効果測定で主に確認すべき指標は、開封率・クリック率・コンバージョン率(CVR)の3つです。開封率は「配信数のうち何%が開封されたか」を示す指標で、業界平均は15〜20%程度とされています。開封率が低い場合は件名・配信タイミング・配信リストの見直しが有効です。

クリック率は「開封数のうち何%がURLをクリックしたか」を示し、平均は2〜3%程度です。クリック率が低い場合は本文の訴求内容・CTA(行動喚起)の文言・リンク設置の位置を見直します。CVRは最終的に購入につながった割合で、クリック後の商品ページや特集ページの品質も影響します。

R-Karteでの効果確認

楽天市場では「R-Karte(アールカルテ)」という分析ツールが提供されており、メルマガの開封率・クリック率・配信後の売上貢献などを確認できます。配信後は必ずR-Karteを確認し、数値を記録しておくことが改善の出発点です。

「どの件名でどのくらいの開封率だったか」「どのセグメントへの配信が最も成果が高かったか」といったデータを蓄積することで、次回配信の仮説立てに活かせます。感覚ではなくデータに基づいた改善が、メルマガの成果を着実に高める方法です。

A/Bテストの実施

効果的な改善手法として、A/Bテスト(異なるパターンを試して比較する手法)があります。例えば件名を2種類用意し、半数ずつの会員に配信して開封率を比較することで、どちらのアプローチが効果的かを検証できます。

A/Bテストは一度に複数要素を変えると比較が難しくなるため、「件名だけを変える」「配信タイミングだけを変える」「画像の有無だけを変える」のように、一度に変数を1つに絞ることがポイントです。テストと改善を繰り返すことで、自社ショップに最適な配信スタイルを確立することができます。

失敗しやすいポイントと注意事項

楽天メルマガの運用でよく見られる失敗パターンと、それを防ぐための注意事項を整理します。

配信頻度が多すぎる

「たくさん送れば売上が上がる」という発想で高頻度に配信すると、受信者にとってメルマガが「邪魔なもの」になりかねません。配信停止(退会)率の上昇につながるだけでなく、無料枠を超えた場合は配信コストの増大にもつながります。

週1〜2回程度を上限として、質の高いコンテンツを厳選して届けることを心がけましょう。「配信のたびに何かお得情報がある」という信頼感を積み上げることが、長期的なリピーター育成につながります。

全員に同じ内容を一斉送信する

セグメントを設定せず全会員に同じ内容を送り続けることも、成果が出にくい典型的なパターンです。「初回購入者にリピーター向けの訴求を送る」「消耗品でない商品の顧客にリマインドを送る」といったミスマッチは、受信者の関心を引けません。

最初は購入回数(1回・複数回)で分けるシンプルなセグメントから始め、徐々に細かく設計していくのが現実的です。セグメント配信を取り入れるだけで、一斉送信と比べて開封率・クリック率が大きく改善するケースが多く見られます。

効果測定をしない

配信後の効果確認を行わず、毎回同じ形式のメルマガを惰性的に送り続けることも問題です。何が良くて何がダメだったかわからないまま配信を続けても、成果は改善しません。

配信するたびに開封率・クリック率を記録し、数値の推移をモニタリングすることを習慣化しましょう。月に一度でも「先月の配信実績をまとめる」時間を設けることが、改善の文化を根付かせる第一歩です。

迷惑メール対策を怠る

件名や本文に過剰な記号(「!!!」「▼▼▼」など)を多用したり、誇大な表現(「絶対」「無条件」など)を使ったりすると、迷惑メールフィルターに引っかかる可能性があります。また、配信停止申請に速やかに対応しないことも、顧客満足度を損ないます。

R-Mailは楽天のプラットフォーム内で配信されるため、一定の信頼性は担保されていますが、本文の書き方やリンク先の品質も含めて丁寧な運用が求められます。配信停止率の推移を定期的に確認し、高い場合は配信内容や頻度の見直しを検討してください。

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よくある質問

Q:楽天メルマガ(R-Mail)を利用するには何が必要ですか?
A:楽天市場に出店していることが前提となります。RMS(楽天マーチャントサーバー)からR-Mailの利用申し込みを行い、審査通過後に利用が開始できます。初期費用は不要で、1通1円(税別)の従量課金制です。

Q:楽天メルマガの無料配信枠はどのような条件で使えますか?
A:①6ヶ月以内にメールへの反応(開封・クリック)があったユーザー、②メルマガ購読開始から3ヶ月以内のユーザー、この2つの条件いずれかに該当するユーザーには週1回無料で配信できます。アクティブなユーザーや新規購読者への配信を優先的に活用しましょう。

Q:メルマガの配信頻度はどのくらいが適切ですか?
A:一般的には週1〜2回程度が上限の目安とされています。配信頻度が高すぎると配信停止率の上昇やコスト増大につながります。特別なイベントやセール時は頻度を上げることもありますが、平常時は質を重視した厳選配信を心がけましょう。

Q:セグメント配信を始めるには何から設定すればよいですか?
A:最初は「購入回数」を軸にした2つのセグメント(初回購入者・複数回購入者)から始めることをおすすめします。初回購入者にはF2転換を促すサンキュークーポンの訴求、複数回購入者にはロイヤルカスタマー向けの特別オファーを届ける、というシンプルな設計から取り組みやすいです。

Q:楽天メルマガの開封率の目安を教えてください。
A:メール業界全体の平均開封率は15〜20%程度、高い水準では30%超のケースもあります。楽天メルマガの場合、セグメントや件名の質によって大きく変動します。まずはR-Karteで自店舗の現状数値を確認し、件名のA/Bテストや配信タイミングの調整を通じて改善を重ねることが重要です。

まとめ

楽天メルマガ(R-Mail)は、1通1円の低コストで既存顧客にダイレクトにアプローチできる、楽天市場のリピーター育成に欠かせないツールです。種類はテキスト・HTML・レスポンシブなど複数あり、現在はレスポンシブメールが最も汎用性が高くおすすめです。

「メルマガの配信頻度・内容・ターゲット設計に悩んでいる」「開封率・クリック率を改善する具体的な方法がわからない」といったご相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。TSUMUGUでは、EC事業者の状況を診断しながら売上アップのための施策設計を一貫してサポートしています。→ まずは相談する(無料)

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